ピンキーの格言

さて、一昨日から私たちを悩ませた
断水事件、
昨日の夕方、終焉を迎えました・・・。
やれやれです。

結局、真っ暗闇（※）の家の中で、
ゴロゴロダラダラとしながら、
「海に行きたいね～」と夢を見つつ１日過ごしてました。
出かけるのすら面倒臭い！暑い！から。
海がないだけで、家の中の空気は、
ダラーンとバカンス中のそれとまったく同じものが流れ、
いわば、真夏の昼間のサファリパークのような感じ。

※窓を開けたり、セランダ（雨戸）を開けると、
太陽光線＆熱風が入ってくるので、夏の日中は締め切るのです。

夕方になり、水が通常通りに戻ると、
「ああ、水道ってスバラシイ！」とにわかに幸せな気分にも包まれ・・・
むしろ、とても平和（？）な日曜日に。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ああ、平和なローマ～・・・ジャニコロの丘より撮影

そこで相棒ピンキーの一言。
「L'incidente puo' essere strumento di conoscenza.」
(唐突なトラブルは、物事について知るいい機会になる。)

断水中に、窓から工事の様子を嬉々として眺めていたピンキーは、
「こうやって見てると、この地域一帯の水道管のめぐっている様子がわかるし、
重要な水道の栓は、どうやらあの角とあのスーパーの前にあるらしい。
これで、次に何かあったときは大丈夫だ。」
何かあったときってなんだろう？
それに「普通に使ってるけど水道のありがたさも実感するね～」としみじみ。

記号学者のロロン・バルトも、パリが大洪水に見舞われたときに、
「こうしてみると、パリがよくわかる」と言ったとか、
都市工学学者で哲学者のポール・ビリリオがパリに「災害博物館」を建てたとか、
スタンリー・キューブリックも「日常の何気ないシステムが壊れたとき」を
テーマにしているとか、
そんな話を切々と語るピンキー。
私にとっては、唐突なトラブルは、ピンキーの意外な面を知るいい機会になります。

ピンキーは、こんな絵を描く画家さんです。
日本を素材にした絵もあって面白いデス。
（注釈つけとこ。）
これらは写真のようですが、すべて油絵。
細かすぎて気が遠くなります。

今日のローマは昨日よりまし。
でもやっぱり暑いけど。ふぅ。



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