イタリア人の悦楽人生極意。

・・・・すんご～い、イヤなことがあって落ち込んだ。
ちっきしょ～！ってなことなんだけど。
思い出すだけでさらに落ち込むので、
もう思い出さないことにしました。

そうなんです。
落ち込むようなことがあったときには、
イタリア人は口を揃えて、
「Lascia perdere！（ラッシャ・ペルデレ）」（ほっとけって。）
と言います。ほっときなよ。深く考えるなよ。と。
問題によっては深～く考えた方がいいこともあるけど、
問題が起こってから深～く考えてもしょうがない、
起こったものは起こったもの。と言うことです。
まあ、そりゃそうですね。

そんなわけで、イタリア人って反省しないから、
同じ過ちを繰り返しちゃったりするんですが、
何度も同じ過ちが繰り返されるときは、
「Qualcosa non va.(クアルコーザ・ノン・ヴァ)」（何かが、よくない）
と言います。表に出てる問題よりも、
きっとどこか深いところに問題がある。と。
例えば、なんども遅刻してしまうとか、「そりゃ、アンタがもう少し早起きして、頑張れば済むことじゃん」と言いたくなるようなことでも、
「それは、きっとその会社と自分の体内リズムが合ってない」
なーんてことになったりして、まったく自分は反省しないことも多々。
人間関係でも「何か居心地悪いなあ」と思ったら、
その関係を良くするために、何とかしよう、とはあんまり思わないみたい。
「Qualcosa non va.」
もともと気が合わないのかも。無理して関係作りなんて、イヤだわ。と。
これを簡単に言い換えると、責任転嫁、ってときもありますが、
逃げるが勝ち。とも取れます。
つまり、自分はぜーんぜん悪くないもん。ってことだから、
気持ちは明るいままですよね。

無理して問題と深く関わらないようにする。
「Alleggerire la vita.(アッレッジェリレ・ラ・ヴィータ)！」
負担の軽い人生を。

そんなんでいいんかい。とちらりと思いますが、
悠久の時間の中で生きるイタリアにいると、
数十年の自分の人生は、やっぱり全体的に楽な方がいいかな。
なんて思えてきます。
毎日は、やっぱり楽しい方がいいよね。



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